私が所属する中小企業診断士の勉強仲間であるmrc2004のメンバーの一人が共同執筆者として参加した書籍が発売されました。
タイトル: 『環境調和型ロジスティクス
発行: 中央経済社
編著者: 長谷川勇、斉藤伸二
定価: 本体2800円(税別)
発行日: 2月20日
2月16日に京都議定書がいよいよ発効され、我が国も今まで以上の環境保全が官民ともに求められる時代になります。そのような時代へ突入した直後に、このような書籍が発売されることは非常に素晴らしいと思います。
企業の第一の目的は利益を計上し株主に配当すること、第二に継続すること、第三に雇用を維持することなどですが、このようなことは当たり前であって他社との明確な差別化に環境保全も含まれるようになっています。既にグリーンコンシューマーの概念は一般的です。
京都議定書で我が国は二酸化炭素の総排出量を1990年に比べて、2008年から2012年までの間に6%も削減し10億55百万トンにすると約束しました。しかし、1990年の総排出量11億22百万トンが2001年には12億48百万トンに増えており、約束を履行するには2001年の総排出量を15%も減少させる必要があります。さらに、近年の排出量の推移を見ますと、増加傾向にあり、この約束の履行は政府の指導や規制だけでは困難だと思います。
この状況を打破するには、民間、家庭、政府の三者の協同が不可欠です。
このような中で上記の書籍が販売され、多くの物流関係者が環境に対する意識をさらに向上され、コストダウンの感覚で環境負荷ダウンに努められることを願っています。
この取り組みをさらに発展させ、ISOに基づく環境マネジメントシステムを導入する企業が増加することも必要だと考えます。
言い古されたことですが、「地球全体を考え、行動は身近なところから」という考え方は、今こそ必要なことかもしれません。